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病院長挨拶

秋田県立循環器・脳脊髄センター 病院長 清水 宏明
この度、2025年4月より、秋田県立病院機構(以下「機構」という)理事長を拝命し、秋田県立循環器・脳脊髄センター(以下「循脳センター」という)病院長を兼務することとなりました。
機構と当センターの概略やめざす医療は、機構の理事長挨拶に記載いたしましたので、ここでは、できるだけ重複を避けて循脳センターの紹介と担うべき役割を述べたいと思います。
循脳センターの前進である秋田県立脳血管研究センター(以下「脳研」という)は1968年12月の開設です。当時、秋田県はもちろん全国的にも脳卒中が多く診断や治療は未熟でした。脳研は「脳卒中撲滅」をめざした研究施設として日本や世界をリードする成果を上げました。診療においても優れた脳外科医や放射線科医などが日夜、脳卒中の診断と治療に注力し、手術用顕微鏡による手術をいち早く導入しました。また、PETによる脳循環代謝測定法を確立し世界有数のPETセンターとなりました。なお、脳研の「脳血管」は脳の血管ではなく脳と血管であり、英語ではResearch Institute for Brain and Blood Vessels – Akitaです。
その後、心臓・循環器系の診療が強化され、2019年に脳研は県立循環器・脳脊髄センターと改称されました。この時も、脳研の名前は研究所の中の1センターとして残りました。
理事長挨拶に記載した通り、本機構や循脳センターの大きな課題は財政再建です。そのため、2025年度から秋田大学の全面的な協力を得て運営していくこととなりました。そうしたことの一つの現れとして、本年2025年4月より、診療科ごとにより機能的にまとまれるよう診療部門と研究部門の組織再編を行い、研究所は伝統を引き継ぐべく研究所(脳血管研究センター)としました。
診療部門では、全身疾患の併存が多い高齢脳卒中患者のニーズに応えるべく、秋田大学の支援のもと、いくつかの新しい診療科の開設を検討しています。その中の一つである糖尿病・内分泌内科は4月から新設され、常勤医が配置されました。また秋田大学からの非常勤医師により、もの忘れ診療科、泌尿器科、皮膚科の外来が新規に開設され循環器内科も大学からの支援をいただいて、それぞれ4月から診療を開始します。今後、心臓血管外科、歯科口腔外科外来も開設予定です。
また、健診部門を独立させ、脳ドックやPET健診にこれまで以上に注力する予定です。薬剤部門、看護部門、中央診療技術部門、診療支援部門等も、病院におけるそれぞれの特長と横断的な役割を存分に発揮できるよう配置しました。
このように、循脳センターは組織構成としてはかなり様変わりしますが、患者第一の基本姿勢のもと、各科の診療の質を高め、部署横断的な協力体制を強化できるものと確信しています。県民に必要とされ、患者さんが満足できると同時に、医療者側もやりがいのある、誇りを持てる医療を提供していきます。ご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。