診療案内
medical
リハビリテーション科診療部
リハビリテーション科診療部の紹介
目標
地域完結型の脳卒中医療を目指します
診療部の特徴
脳卒中発症直後から自宅退院するまで、医師、看護師、療法士、医療ソーシャルワーカーが一丸となって、サポートするチーム体制で診療にあたっています。センターの特性を生かし、急性期病棟から回復期病棟へ継ぎ目のない医療サービスの提供を行い、個々の病状や退院後の生活環境を考慮し、退院をサポートしています。ですから、リハビリテーションは脳卒中医療の中では中心的存在にあります。
なお、脳卒中のリハビリテーションは365日提供しています。
また、脊髄脊椎外科の患者のリハビリテーションも行っています。
残念ながら、通院リハビリテーションは行っておりません。
担当者について
医師は脳卒中医療全般(治療、リハビリテーション、地域連携、スポーツ医学)に精通しています。
看護師は一定の研修を行って、日々、ブラッシュアップしています。
療法士は機能訓練部に属して、臨床と研究を行っています。
医療ソーシャルワーカーは福祉サービスの案内の他、地域の病院や施設等と連携をとって、福祉全般をサポートしています。
脳卒中急性期リハビリテーション(リハビリ)の介入の流れ
ベットサイドで脳卒中患者すべての状況の情報収集を行なっております。
<1週間の流れ> 月曜日 13:45~ 急性期病棟リハビリ部門回診 14:30~ 急性期リハビリ症例検討会議 火曜日 - 水曜日 13:45~ 急性期病棟リハビリ部門+脳外科・脳卒中診療部部長合同回診 14:30~ 急性期リハビリ症例検討会議 木曜日 - 金曜日 13:45~ 急性期病棟リハビリ部門回診 14:30~ 急性期リハビリ症例検討会議 |
<回復期リハビリ病棟院内転科基準> 【対象】 脳卒中で急性期病棟入院患者すべて 【基準】 機能回復が見込める患者 転帰先が明確な患者 環境調整が必要な患者 【除外基準】 重度意識障害/不安定な精神状態/不良な栄養状態/全介助状態/長期合併症管理 他、リハビリ医が適応なしと判断した場合 最終決定は週3回行っている回診で決定される。 |
<回復期リハビリ病棟転院基準> 【対象】 脳卒中急性期治療患者すべて 【基準】 機能回復が見込める患者 転帰先が明確な患者 環境調整が必要な患者 脳卒中地域連携パス協議会参加の患者すべて **脳卒中地域連携パス協議会:市立秋田総合病院脳神経内科との協議会 (2023年現在) 【除外基準】 重度意識障害:JCSⅢ桁程度 不安定な精神状態:中等度・重度認知症、昼夜逆転・夜間せん妄など 不良な栄養状態:点滴管理中など 発症前から全介助状態:mRS4/5程度 長期合併症管理 他、リハビリ医が適応なしと判断した場合 転院判定は、リハビリ医と当該病棟で検討して依頼日より3日以内に回答の上、 当方の転院指定日に転院して頂くこととする。 |
<脳卒中以外の診療部リハビリカンファレンス> 【循環器内科診療部】 毎週火曜日:心リハ・ハートチームカンファレンス 【脊髄脊椎外科診療部】 毎週木曜日:脊髄リハカンファレンス |
脳卒中回復期リハビリ病棟転科時からのリハビリ介入の流れ
<1週間の流れ> 月曜日 09:00~ 回復期リハビリ病棟総回診 火曜日 14:00~ 回復期リハビリケースカンファレンス 15:00~ 回復期リハビリ病棟回診 水曜日 15:00~ 回復期リハビリ病棟回診 木曜日 10:30~ 嚥下造影・嚥下内視鏡検査 14:00~ 回復期リハビリケースカンファレンス 15:00~ 回復期リハビリ病棟回診 金曜日 11:00~ 回復期リハビリ病棟回診 |
<患者の医学的管理> 回復期リハビリ病棟入院中の患者は症状が安定しているため、ベッドサイドの回診でバイタルサインと食事・排泄・睡眠・疼痛などの情報を共有し、必要に応じ、適宜、対症療法を行なっている。 対症療法の評価は翌日から行い、次回の方針を立てている。 **経管栄養管理の発熱の患者には、適宜、水分量の調整を行いながら、原因検索を進める。 **疼痛患者には、急性病変と慢性病変を鑑別して対症療法を検討する。 薬剤調整は回復期リハビリ病棟総回診時に患者情報をもとに過不足なく管理している。 新規投与薬剤は投与4日目で評価し方針を立てている。 栄養管理は定期採血を実施している。 既往疾患などにはチーム医療での介入を推進している。 **排尿ケアチーム、糖尿病支援チーム、摂食嚥下支援チームで管理を行なっている。 退院指導の充実を図っている。 **集団脳卒中再発予防指導、服薬管理指導、栄養食事指導を実施している。 患者の状況に応じ、適宜、カンファを開催している。 **転倒などは原因調査と安静度の確認・変更を速やかに行なっている。 **ミニカンファレンスでは患者の近況とカンファまでの方向性の再確認を行っている。 |
回復期リハビリ病棟からの退院の流れ
回復期リハビリ病棟でのリハビリの目的は『脳卒中の後遺症を抱えながら、住み慣れた社会で生活する』ことです。
<退院基準> 【患者の要件】 回復期リハビリ病棟転科・転院後に初めて開催される回復期リハビリテーションケースカンファレンス(以下、カンファ)で最終目標に提示される内容が最終の退院像になります。これはカンファ後の患者・家族との面談にて提示します。 面談の内容は「障害の状況と障害による行動制限、自立度とリハビリ期間で、転帰先を自宅退院として考えられる患者の状況と家族の関わり方」です。 【家族の要件】 この面談の内容と患者自身の希望転帰先を踏まえて、家族に最終の転帰先を決めてもらいます。必要に応じて、医療ソーシャルワーカー(MSW)が介入します。 患者側と家族側の要件が一致したところが転帰先になり、リハビリ期間満期が退院になります。転帰先が施設の場合は転帰先の転所日が退院日になります。 稀に、患者の状態によっては当方よりリハビリ期間の延長を申し出る場合と最終目標を下方修正する場合があります。 【障害を後遺して自宅退院の場合】 退院後の患者の目線からの環境調査として、家屋写真提出、家屋訪問調査、必要に応じて環境整備としての家屋改装、福祉用具の提案を行います。 退院後の家族による患者介助として、家族指導(家族参加型リハビリ)を行います。 退院後の行政サービスの案内は、MSWが行います。 |
研究報告
自宅復帰の要因について調査し、第59回全国自治体病院学会で発表しました。
後方連携について調査し、回復期リハビリテーション病棟協会第29回研究大会で発表しました。
スタッフ紹介
医師
佐々木 正弘(部長)
専門医資格
- 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本医師会認定産業医
- 日本体育協会公認スポーツドクター
- 人間ドックアドバイザー
- 認定ISLSコースコーディネーター
- 日本救急医学会認定ICLSコースディレクター
- 日本DMAT隊員
- 臨床研修指導医
- 身体障害者福祉法指定医
- 小児慢性特定疾病指定医
- 日本神経救急学会フェロー
- 認定病院総合医
- 日本組織移植学会認定医
- 日本意識障害学会認定サポート医
専門領域
- 脳卒中リハビリテーション
- 脳神経外科
- 神経救急
- 脳卒中予防医学
境 梨沙
専門医資格
- 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
専門領域
採用情報
採用に関する情報は下記をご覧ください。
秋田県立病院機構 採用情報 医師